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デザイナーという仕事

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デザイナーという仕事

デザイナーという仕事は、さほど褒められた仕事ではないと思っています。

今フリーの私は、デザインは、大体、必死でリサーチしながら良い部分を探して『なんとなくいい感じ』に仕上げるのが技量であると思っています。

でも、普通の事務所で作業をするデザイナーの方々は、自体がお客さんと繋がってお仕事をしていることは殆どなく、大体広告の代理店の会社の人と組んでお仕事をするのだけれど、実はそれがかなり負担になることが多くあります。

例えば、広告代理店の人の価値観と、こちらの価値観のズレが激しいと、かなり仕事が荒れてきます…。

仕事が荒れるとは、修正が入り、右往左往しつつ、最初のレイアウトに戻ったりという状態で、感情も荒れるし、最後には何を作っているかわからなくなるのです。

なぜそんなことが起こるのかと言えば…?

その解答は明確で、意思決定権を持つ人たちが、ニュアンスで物事を動かしているからなのです。

うーん…もうちょっとカッコよく…という、漠然としたニーズを作業レベルにまで落とし込まずに持ち帰ってくるのは、大体内弁慶で、いい格好をしたがる営業の人。

得意先では、自分のセンスを疑われたくなくって、カッコいいものの定義や雰囲気さえ聞き出すことができずに持ち帰ってきます。

もう、私自身は、ほとんど代理店の仕事を受けなくなったのだけれど、ひどい営業になると「もっと綺麗な、お客さんが見てうわぁあってなるような青で!」という伝え方をしてきます…。

「もっと濃い目の青ですか?薄めの?マゼンタ強めにした方がいいですかねぇ…?」という言葉に「うわぁーって、お客さんが言うような青ですよ!よろしく」といって去っていく。

そういった営業の指示が通るのは、いわゆる大手と下請け零細企業という、明らかに天と地との落差がある力関係で、なぁなぁなやりとりがまかり通る状態の時。

そして、失敗した時には、下請けに全ての責任が押し付けられると言う。悪夢のような世界でした。もう、ほんとパニック!笑

基本、フリーランスだったり、下請けだったりするデザイナーは、そういった洗礼を何かしら受けているものなのです。

デザイナーなんて、全然カッコいい職業でもなんでもない。

今は、そういったところとお付き合いすることもなくなったのだけれど、今大手はどうなんだろう…。

ある日、電通社員の過労死、労働時間より業務内容を見直せとの通達がきたようです。
さて、これで変わるのかな?とみんな思ったかもしれないけれど…。
実は、問題はそこではなくって…

産業ピラミッドの頂点にある電通のような企業は、労働時間を減らすことが可能なのだけれど、実は、下請け関係がドライであるほど、減った分を下請けに降ろしていくようになります。

総合的にブラック度合いで言えば、電通などよりも下請け企業の方がはるかに高くなるというそういった状態です。

そこは、どうなっているんだろう…

1980年代後半から90年代にかけて労働基準法の改正で週48時間労働から週40時間労働に段階的に移行した時に、私自身も大手の企業の下請けとしてお仕事をいただいていた時代があって…その時には、深夜作業がわからないように事務所の電気を消して、窓際には近寄らないようにというお達しなどがありました。

窓際へ近く時には、しゃがんで見えないように移動せよという、冗談のような決まりもできました。

今現在は、どんなふうになっているのか、よくわからないのですが、より大きな会社と取引をすることは、あまり私はおすすめしないのです。残念ながら。

大手の取引先の人たちは、全部が全部有能な人たちばかりとは限らなくって、下請けのデザイン事務所を生贄的に考える人もいます。そして、下請け企業をドライに生贄にできるような人が、意外にも出世していく姿を見ていました。

弱肉強食の食物連鎖のような仕組みの中で、生きていた気がします。
つまり…何かを作るということに関して、今の時代は、まだ、価値が見出されてはいない。

あくまでも、会社間での取引手腕や、営業テクニックで仕事が回っている部分が多くあります。そして、クライアント様と直にやりとりをさせていただいていたとしても、そういった大手のやり方を真似される中小企業の発注者の方々も、実は多く存在します。

デザイナーは、ごくごくトップの一部を除いて、まだ普通の生き方ができているとはあまり考えられない気がします…。

子供の頃、絵を描くのが好きで、デザインしたいと思ってこの業界に入ってきた人たちも、どんどん消耗していきます。デザインの単価は低くなるし、お客様の要望は強くなっていくし。手間は増えていく。

こんな状態で、創造性を活かしたものを作ろうとすればするほど、自分の首を締めていくから、手間をかけずに作業するようになる。

だんだん、楽しかった仕事が苦痛になっていく。

そういった仕事のあり方に、しっかりと向き合うにはどうしたらいいのかと、やはり考え続けている人はいると思うのですが…。

自分の想像力を、できるだけ発表する場所をつくってみたいと、今考えています。

できたら、一人一人が想像力を発揮できる、そんな世界があると良いなと思うのですが、そんな昔のことを考えながら、一緒にマーケティングをやってみたい人を探していたりするのです。

だれか、サークル活動やってみたいひといたら、是非ご連絡くださいー。

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